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国民民主党が国債をNISA対象に加える法案を提出!高齢者の資産形成や分散投資への影響を徹底解説

2026年7月12日

国民民主党は10日、個人向け国債を少額投資非課税制度(NISA)の対象に加えるための法案を参院に提出しました。

現在のNISA制度は株式や投資信託など、比較的リスクの高い資産に偏っているという課題が指摘されています。今回の法案は、所得税や相続税を非課税にすることで、より安全性の高い国債への投資を促し、家計の安定的な資産形成を支援することを目的としています。

本記事では、この法案が提出された背景や、個人向け国債がNISAに組み込まれることで生じるメリット、そして今後の課題や展望について詳しく解説します。

現行NISAの課題と法案提出の背景

2024年に新しくなったNISA制度は、非課税枠の拡大や恒久化により、現役世代を中心に利用者が急増しました。しかし、現状の投資対象は上場株式や株式投資信託などに限定されています。

これにより、以下のような課題が浮き彫りになっていました。

  • リスク資産への偏り
    現行制度では、元本割れリスクを伴う商品しか選択肢がなく、リスクを抑えたい投資家にとってはハードルが高い状況です。
  • 高齢者層の利用率の低さ
    投資への不安から、多くの高齢者は多額の資金を預貯金として眠らせています。現役世代と比較すると、高齢者のNISA口座稼働率は低い傾向にあります。

国民民主党はこうした問題意識から、リスクの低い「国債」を投資対象に加えることで、預貯金を多く持つ高齢者の資金を市場へ引き出し、分散投資を促進する狙いがあります。

法案の主な内容と制度変更のポイント

今回の法案が成立した場合、投資家にとってどのような変化があるのでしょうか。主なポイントは以下の通りです。

個人向け国債のNISA対象化

最大の目玉は、個人向け国債がNISAの成長投資枠あるいは新たな専用枠を通じて購入可能になる点です。国債は国が元本を保証しているため、投資初心者でも安心して資金を投じることができます。

所得税と相続税の非課税措置

現行の国債投資では、受け取る利息に対して20.315%の税金(所得税および復興特別所得税、住民税)がかかります。法案では、NISA口座を通じて購入した国債の利息にかかる所得税を非課税とする方針が盛り込まれました。

さらに注目すべきは、相続税の非課税化も検討されている点です。これにより、高齢者が保有する資産を次世代へ円滑に引き継ぐための有効な手段となる可能性があります。

国債をNISAで運用するメリット

個人向け国債がNISAの対象となることで、投資家には複数のメリットがもたらされます。

安全資産の確保と元本割れリスクの回避

株式や投資信託は経済情勢によって価格が大きく変動しますが、個人向け国債は満期まで保有すれば元本が保証されます。また、変動金利型の国債であれば、将来的な金利上昇局面でも利回りが追随するため、インフレ対策としても機能します。

真の分散投資が実現可能に

投資の基本は「株式」と「債券」の分散です。しかし、これまでのNISAでは債券単体に直接投資することが難しく、バランスファンド等を経由する必要がありました。国債が対象になれば、ひとつの口座内で「攻めの株式」と「守りの国債」を自由に組み合わせ、自身のライフステージに合わせたポートフォリオを構築できるようになります。

預貯金からの資金移動の促進

現在、日本の家計金融資産の半分以上が現金・預金で占められています。メガバンクの普通預金金利が上昇傾向にあるとはいえ、依然として低い水準です。国債の非課税化は、「投資は怖いけれど、預金よりは少しでも増やしたい」と考える層の背中を押す強力なインセンティブとなります。

専門家や市場の懸念点・今後の課題

一方で、この法案に対しては慎重な意見や課題も存在します。

利回りの低さとNISA枠の消費

国債は安全性が高い分、株式等に比べて利回りが低く設定されています。NISAの最大のメリットは「大きな利益に対する非課税効果」であるため、利回りの低い国債に非課税枠を使ってしまうことは、制度の恩恵を最大限に活かしきれないという指摘があります。限られた生涯非課税枠(1,800万円)をどう配分するかが、投資家の新たな悩みの種となるでしょう。

制度の複雑化

NISAは「貯蓄から投資へ」というスローガンのもと、リスクマネーを成長産業へ供給することで経済を活性化させる側面を持っています。

国債への投資は国への資金提供を意味しますが、これが本来のNISAの目的と合致するのかという議論も必要です。また、相続税の非課税措置が加われば、富裕層の過度な節税対策として利用される懸念もあり、制度設計の難易度が高まります。

今後の見通しと投資家への影響

今回の国民民主党による法案提出は、野党からの提案であるため、すぐに成立・施行されるわけではありません。しかし、金利のある世界へと移行しつつある現在の日本経済において、「国債を活用した安全な資産形成」というテーマは与野党問わず重要な議論の的となるはずです。

もし将来的に国債がNISAに組み込まれれば、特に退職金を受け取ったシニア層や、これから投資を始めたい保守的な若年層にとって、強力な資産運用ツールとなるでしょう。

投資家の皆さまは、今後の国会での審議状況や税制改正大綱の動向を注視しつつ、自身のポートフォリオにおける「守りの資産」のあり方を今一度見つめ直す良い機会として捉えてみてはいかがでしょうか。

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